日本生産性本部では、自律・自立型人材を「組織と自分自身の将来を考え、自らが主体的に行動し続ける人材」、すなわち自ら「2重ループ」を回すことのできる人材と定義しています。
日本生産性本部のキャリア開発研修は、「モチベーション」、「思考の質」、「行動の質」に働きかけ、「2重ループ」を回せる人材を育成し、組織と人材の成長を図ります。
人材戦略室人事部 ダイバーシティ&インクルージョン推進室 室長宇佐美 香苗氏
人事部人材イノベーション室 担当マネージャー柴田 宏一氏
当社では2013年から企業と社員双方の成長を実現するキャリアデザイン施策を実施。その一環として組織長を対象としたキャリア面談のスキル向上等の研修を行なっています。部下面談で必要となるキャリアデザインの知識理解に加え、各フェーズに応じた対応方法を学習。社内で想定されるケーススタディを独自に作成し、受講者が上司役、部下役を演じるロールプレイも経験してもらいます。キャリアデザインの理解と部下目線に立ち返ることがこの研修のポイントに。面談時に留まらず、日常的コミュニケーションや部下に関心を持つことの重要性を認識した受講者が多く、キャリア開発支援に役立てられています。
自分らしく働き続けるために。キャリアデザイン研修を実施
当社では、長期的なキャリアデザインを描き、将来に向けて必要な準備を考えるキャリアデザイン研修を実施しています。
以前は、入社5年目の社員が対象でしたが、2013年度からはオープンセミナー形式とし、幅広い社歴の社員が当研修を受講しています。目指しているのは、自分にとって仕事の意味やライフイベントと両立して働き続けられる在り方を考える動機付けになることです。そのため、エゴグラムによる自己分析や認知行動療法に基づくものごとのとらえ方、アサーションなどもプログラムに取り入れています。受講者は海外の拠点をはじめ全国から集まり、受講後の満足度の高い人気の研修となっています。